パン屋の【秘密工場】

パン職人歴28年のベテランおじさんが、パン工場の秘密やパンの事などを紹介していきます。たまにパン以外の事も!

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ピロシキとは何?【日本で言えばおにぎり!?】名前の由来や歴史も/ロシアの家庭料理

ピロシキとは

ピロシキはロシアの代表的な家庭料理のひとつです。

 

大きさは大人の握りこぶし大で、家庭によって形は丸かったり、楕円形だったりと各家庭の特色が出やすい家庭料理です。

 

ピロシキ

日本での一般的なピロシキ

 

本で食べられているものは揚げたものが多いと思いますが、本場ロシアのものはオーブンなどで焼いて調理するのが主流です。

 

中の具は各家庭によって様々で、肉(牛・豚・鶏・羊など)を焼いたものだけでなく、魚(鮭、チョウザメ)などを解したもの、野菜(じゃがいも、玉ねぎ、にんじんなど)家にある具材は何でも使うようです。

 

ここでも各家庭の個性が出るポイントですね。

 

ゆで卵やきのこなどをいれる家庭もあるようです。バリエーションが豊かなことがピロシキの特長のひとつです。

 

 

まさに日本人にとってのおにぎりと言っても過言ではないくらい、ロシアの家庭のそれぞれの特徴が現れた、馴染みの深い料理と言えると思います。

 

またスイーツとして食べられることもあり、ジャムやフルーツを煮たものが入ることもあります。

 

 

ピロシキの名前の由来や歴史

ピロシキ

ピロシキの名前の由来は、もともとあった「ピロギ」という料理を小型化したものです。ピロギはオーブンいっぱいに小麦を練った生地を敷き、そこに具材を挟んで焼いたかなり巨大な料理です。ピロギの歴史は古く、歴代のロシア皇帝も召し上がった伝統ある料理です。お祝いの席などで多く食べられていました。

 

日本では戦時中に満州・ロシア人街に住んでいたひとによって、ピロシキは伝わりました。様々な工夫を凝らし、日本人の口に合うように改良されたものが、現在よく日本のパン屋さんで売られているピロシキです。具はロシアのようにバリエーションがある場合は少なく、肉まんの具を入れて油で揚げたものが主流となっています。稀に焼いて調理されたものも販売されています。

 

春雨のはいったものが多くみかけますが、これは色んな具から出る美味しさスープを吸わせるために入れられたものです。春雨を入れれば具材の美味しさを余すことなく活用できて、良いと思います。

 

日本のピロシキは、ロシアのものとは異なった進化をとげましたが、今や日本人にお馴染みの総菜パンのひとつです。ご自宅でつくる際は、日本風ピロシキだけでなく、自由な発想でいろいろな具材を入れてみてもいいかもしれません。きっと美味しい、家庭の味ができると思います。おうち時間にいかがでしょうか?

 

 

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