パン屋の秘密工場 【エピソード】

パン職人歴27年のベテランおじさんが、パン工場の秘密や機械などを紹介していきます。メール会員様のお得情報もあり

【パン子の一生】お嫁に行くまで私が責任を取ります。

真夜中!

【パンっパンッ】と何か音が聞こえる

ネバネバと棒に絡みつき!時に激しく・・・

 

その5分後・・・

「オギャー!!」と産声を上げているかのような

 

【菓子パン生地】が出来上がった。

 

菓子パン(パン子)の誕生だ!

 

このお話は、

パン子が人間のように育っていく物語。。。

 

 

ミキサーと材料の真夜中の仕込みによって

誕生したパン子。なんとも滑らかな肌、ツヤツヤだ!

 

パン生地

パン子誕生

 

パンのゆりかごでスヤスヤ・スクスクと育っている

 

 

人間でいえば3歳ころになるだろうか、パン子はパンなので

自我は目覚めてはいないが、ふっくらと膨らみ反抗してくる。

 

反抗

反抗期

 

 

パン生地

フィンガーテスト



※フィンガーテスト

パンの膨らみ状態を確認するために、指でパン生地を挿し

その挿した穴の戻り具合で生地の状態を確認する作業。

 

 

このまま調子に乗らせると膨らみ過ぎるので

僕は親代わりとして良いパンになってもらうために

 

 

 

【 パ~ンチ!!】をする。

パン生地

パンチ(ガス抜き)

 

※パンチ(ガス抜き)

パン生地に新しい空気を送り込んで、イースト菌を活性化させる。

 

の洗礼を受けたパン子は、ほどなくして落ち着き

ひと皮むけたパン子になっていた。

 

そんな反抗もあったパン子だが

人間でいえば、もう小学生1年生になる。

※幼稚園は飛び級

 

パン

ピカピカの

 

そして

パン子のパン生(人生)で初めてのクラスに分けられることに

 

 

スケッパーという道具でパン子を切り分けていく。(分割)

 

パン生地

分割

 

職人の先生によってパン子の

パン生は大きく変わる、人間も同じだろう。

 

職人の先生たちは、今までの技術を生かし

なんとか、パン子の形(人格)を作りあげた。

 

クリームパン

クリームパン(パン子)

 

「先生!今までありがとう。私はもっと大きくなります。」

※高校卒業

 

そして、

パン子は鉄板に乗って引っ越していった。

 

パン生地

ホイロ(発酵室)

 

その引っ越し先は、湿度が高く、温度も38℃ある部屋だ

 

パン子はその中でスヤスヤと眠りにつく・・・

 

ッと目が覚めた時には・・・

「あれ?1時間前まであの部屋にいたのに!」

驚きしているパン子に近寄る白衣の職人!

 

その職人により

外に出され体中に何かを塗られている!

 

「嫌!やめて!私はこの肌の色が良いの!」

 

 

んな抵抗もむなしく、10分後・・・

パン子はこんがり小麦色のパンギャルになっていた。

 

クリームパン

こんがりクリームパン

 

「オヤジ!早く店に出せよ~」と気だるい感じだ・・・

 

 

そんなパン子だが、もう販売できる成パンだ。

 

パン子に

最後の仕上げを着飾して店にならべたとき・・・

 

 

ン子からあるメッセージが・・・

「今まで、育ててくれてありがとう。店長のパン屋さんに

生まれて良かったよ(グスン) これからは私を買ってくれた

この人と一緒に生きていきます。さようなら。。。」

 

パン子がお客様に買われ(お嫁に行ってしまい)、僕は複雑な気持ちだ・・・

さようなら

旅立ちます。

 

 

パクっ!

 

店長、このクリームパンめっちゃ美味しいね!」

 

こうしてパン子は、パン子を買ってくれた人の

一部となって生きていくことになったとさ・・・