インジェラとは
皆さんは「インジェラ」というパンをご存知でしょうか。
あまり聞きなじみがないため、どんなパンか想像もつかない人が多いのではないでしょうか。そんなインジェラについて歴史や味、有名なお店までを紹介していきたいと思います。
「インジェラの上に様々な具材をのせている様子」
インジェラの原産国
エチオピア
インジェラの歴史と味
はじめにインジェラの歴史について紹介します。
インジェラは紀元前100年から存在していたと言われており、もともとはエチオピア北部で食べられていました。その後19世紀のエチオピア帝国の拡大に伴い、エチオピア全土に広がったと言われています。
そして現在では主食として国民の間で親しまれています。
インジェラの味・イメージについてですが、
世間では「見た目は雑巾に似ており、味はゲ〇だ」
というネガティブな声も上がっているようです。
これは、インジェラがイネ科の「テフ」という植物を粉状にして水に溶かしたものを3日間発酵させたものが原材料であるため、発酵食品特有の酸味が受けつけない人もいることが原因だと考えられます。
※上記の写真の気泡は、発酵時に出来た泡です。
しかし、エチオピア人にとってインジェラの原材料であるテフは、とても重要な食べ物です。テフはたんぱく質やアミノ酸、鉄分、カルシウム、食物繊維など豊富な栄養素を含んでいます。
エチオピアはアフリカの中でも最貧国と言われていますが、マラソン等で活躍するアスリートが多く存在しており、これはテフを原料として作ったインジェラのおかげだとも言われています。
近年ではスーパーフードとして世界中のアスリートから注目を集めています。
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インジェラの食べ方
上の写真のように原材料を薄くクレープ状にして焼き上げ、ペースト状にした豆と唐辛子を混ぜ合わせた「シロ」と一緒に食べるそうです。
インジェラの酸味とシロの辛味がマッチして、非常に美味しいようです。
また、インジェラは料理をのせる皿として用いられることがあります。インジェラに盛り付けた料理を家族や友人、恋人と囲んで食事をし、最後に残ったインジェラをお互いに食べさせ合い、親愛の感情を示す「マクロス」という文化が存在するそうです。
このことからインジェラは「食」としてだけではなく、「人とのつながり」という意味でも重要なエチオピア料理だと言えます。
インジェラが有名なお店
店名:クイーンシーバエチオピアレストラン
住所:東京都目黒区東山1-3-1 ネオアージュ中目黒 B1F
こちらのお店は老舗のエチオピア料理屋さんです。
普段なかなかお目にかかれない、エチオピア料理を体験してみたい方は訪ねてみてはいかがでしょうか。