パン屋の【秘密工場】

パン職人歴28年のベテランおじさんが、パン工場の秘密やパンの事などを紹介していきます。たまにパン以外の事も!

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本場のフランスパンの技術は必要か?

フランスパンを極めるには


フランスパンと言えば

バゲット・バタール・パリジャンなどがありますが

その製法はどのように習得すれば良いのでしょうか?

フランスパン

フランスパン


本物のフランスパンを習得したいのなら、やはりフランスに渡って

修行を積んだ方が良いのですが、言葉の壁・労働の手続きなどがあり

不安になる事もあるでしょう。

 

そして、

フランスに行けば、必ず美味しいフランスパンを作れるわけではない。

という事を知っておかなければいけません。

 


日本でも、美味しいお店・あまり美味しくないお店が存在しますので

フランスでも同じことです。

 


し、フランスパンの美味しいお店で修行出来たとして

その技術を習得したとしましょう。

 

その技術を日本にもって帰って来た時に

『どこ』で使うのかが、とても重要なんです。

 

時間をかけて習得した【フランスパン】の技術!

しかし!意外な落とし穴があるんです・・・

 

ず、フランスでの修行の結果!その技術を活かせるところは

ホテル・有名店・独立になります。

しかし、ホテル・有名店ではヘッドハンティングされなければ

下っ端に近い状態になってしまいますので、ある程度コネが必要かと・・・

 

そして、独立が問題なのですが

本場の味を知ってもらいたいがために

【フランスと同じ材料を使う】

それでは、コストもかかりパンの値段が高い!

さらに言ってしまえば!ココは【 日本 】

同じ材料では味覚が違うため、あまり好まれない。

※日本の一つ星のレストランでも、日本人の味覚に合わせているとの事。

 

有名店やホテルはオシャレな町にあるので

富裕層の方がいらっしゃいます。

本格的なフランスパンは値段が高くても好まれますが!

(富裕層の方は味も慣れている)

 

個人で独立した場合、ほとんどがオシャレな町から外れた場所(家賃が安い)

になりますので本格的なパンより、親しみのある

「あんぱんやクリームパン」が好まれてしまいます。

 

の場合

本格的なパンの技術は必要ない!!という事です。
(日本人は袋に入ったフワフワのフランスパンになれている為)

※中には本格的なパンが好きな人もいるよ。ただ統計的にだからね!

※経営のパン屋と趣味のパン屋は違うからね!(一応)

 

 

僕の知り合いで、ドイツで本格的なドイツパンのマイスター

習得した方がいます。

その彼がドイツから帰国後、オシャレな町は家賃がバカ高いため、

普通の町にドイツパンのみの店を開業致しました。

 

かし、全く売れず本人は悩んでいました。

「なんで、本場の味が売れないんだ!」って!

 

当たり前じゃ~!!!

ココは日本 だ・か・ら ね!!!

それから、その彼はあんぱんやクリームパンを作る講習会に参加していました。(笑) 

 

ちなみに!

日本のパンの技術(美味しさ)はトップレベルです。

さすが!メイドインジャパン

※近年、台湾のパンの技術も上がって来ていますね~。